ベッド上で膝立ちしてやる胸骨圧迫って効果的なのか?

研究

研究紹介

院内急変が起こったとき、ベッド上で胸骨圧迫しているをよく見るとは思いますが、実施者がベッド上に膝立ちして押していることってありますよね。
あれって胸骨圧迫の質としてどうなんでしょう。ベッドが沈んで胸骨圧迫の効果が減りそうですよね。
それを調査した日本の研究です。

Hasegawa T, Okane R, Ichikawa Y, Inukai S, Saito S. Effect of chest compression with kneeling on the bed in clinical situations. Jpn J Nurs Sci. 2020 Apr;17(2):e12314.

  • P:女子学生15人
  • I:ベッド上で膝立ち群
  • C:床で膝立ち群
  • O:胸骨圧迫の深さ、回復度、筋活動、疲労・効果・安定感・負荷などの主観的評価

研究はどのように?

30分のインターバルを経て、ベッド上と床を交代して再度調査したみたいです。

やり方はこんな感じ↓

Figure 2. Positions for the chest compressions on the floor (left) and bed (right)

結果はどうだったのか?

上図を見てみるとわかりますが、胸骨圧迫の深さは、開始後30秒、60秒、90秒、120秒の全てにおいてベッド上膝立ちの方が浅かった
そして、時間の経過にしたがってベッド上の方がどんどん浅くなっていった

回復度は心拍数で判断して、部分的にベッド上の方が心拍数の低下が早かったみたいです。
これはあんまり効果的にできていないから疲れないってことなのかな。判断が難しいですね。

筋肉に関しては、僧帽筋と大腿二頭筋はベッドの方が、大腿直筋は床の方が強い力を使っていた。
これの考察は難しいですね。大腿二頭筋と大腿直筋を使い分けなきゃいけないってこと?難しくないですか?
筋肉は専門外なので誰か教えて下さい(泣)

あと主観的評価ですが、疲労感はベッドが大きく、効果感と安定感は床の方が大きかったようです。
ベッドは疲れる割にあんまり効果や安定感が少ない。

私見

全体を通してベッド上膝立ちはあんまり良くなさそうですね。
でも、臨床ではそうしないといけない状況もありますよね。急変時にそのままICUへ移動するなんて時は、ベッドの上に乗らなきゃ胸骨圧迫はできないです。
ICUのベッドだとCPRモードっていって空気を全部抜くことができるので良いですが…
一般病棟のベッドこそそういう仕様にした方が良い気がします。

まぁそもそも、ベッドに寝ている患者を床に降ろしてCPRするっていうことにはならないですけどね。

しかし、こういった研究をしようっていう発想と着眼点が素晴らしいですね。
見習いたいものです。

研究
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