研究紹介
なにかミスをしたりしたとき、リーダー看護師や管理者によって報告を躊躇することってありますよね。
エラーを非難したり、言いふらすような人にはやっぱり報告したくないですし、再発防止策を考える上で効果的なフィードバックもあまり期待できないと思います。
そういったリーダー看護師のコーチング行動が素晴らしければ、エラーの報告をちゃんとしてくれるのではないか、という研究です。
イランの救急部の横断研究。全数調査。
比較はしておらず、記述統計と多変量解析のみ。
どうせならコーチング行動が良い群と悪い群で比較しても面白そうだけど。
結果
患者安全文化がエラー報告の意思へ影響しているのは言わずもがな。
リーダーコーチング行動も同じくらい影響しているみたい。
びっくりしたのが、看護師の特性で修士号以上の学位がある人が38%もいるってこと。
イランで看護師になる人は熱意がある人が多いのかな。
それとも日本が遅れている…??
“provision of necessary infrastructure, resources (human, financial, technological and material) and procedures necessary for the development of patient safety culture needs to be implemented.”
って考察であるけど、正直資源やインフラの整っている日本でも、そんなに結果は変わらない気がする。
うちの病院でもリーダーが上手なコーチング行動できているかと言われたら、自信を持って「そうです」とは言えないもんなぁ。
まぁ素晴らしいコーチング行動ってじゃあ何なの?って言われたら困るんだけど…
少なくとも同僚に対して敵意を向けたり、悪口を吹聴するようなことはしないことだよね。
とりあえず、まずうちの病院は患者安全文化のスコアリングをした方がいいと思う。
現状を知るためにも。
臨床医療管理部、安全文化を醸成したいならもっと積極的に動いてくれ!
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