肥満患者と看護ケア

研究

看護研究におデブちゃんの話って取り上げられないですよね。
日本の論文では見たことないなぁ、Google Scholarで検索してみたけど症例報告くらいしか見当たりません。
あんまり研究の同意を得られないですかね。
日本だと「触れちゃいけない感」ありますよね。
医学研究だと肥満患者についての研究は報告されていますね。

ちなみに知っていますか?海外の肥満の定義は日本とは比較になりませんよ。

  • Class 1: BMI 30-34.9
  • Class 2: BMI 35-39.9
  • Class 3: BMI >40

BMI 40ってどのくらいかっていうと、170cm 120kgくらい…
このClass 3っていう人たち、糖尿病とか高血圧とかにはなりやすいけど、驚くべきことに実は死亡しにくいって言われているんです。
この現象を「肥満ー生存ーパラドックス」っていうんです。

論文紹介

看護ケアに焦点を当てて肥満患者について記述した論文ってほとんどないみたいです。
でも臨床で働くみんなはきっと思ってる。
「あー、今日デブの担当かよ」「腰痛めるじゃん」って。
今日は看護師たちのそんな思いをつらつら書いてくれたこの論文。

Großschädl F, Bauer S. The relationship between obesity and nursing care problems in intensive care patients in Austria. Nurs Crit Care. 2020 Sep 20.
オーストラリアの集中治療室の肥満患者と看護ケアの問題点について取り上げた論文です。

P:ICU入室患者
E :おデブちゃん
C:非おデブちゃん
O:疾患、ケア依存度、看護ケアの問題

方法

ケアの依存度についてはCare Dependency Scaleというスケールを用いて、点数が低い方が依存度が高いみたい。
看護ケアの問題については褥瘡や転落、身体拘束の状況について見てます。

結果

研究同意取れなかったのが38%も…
やっぱり良い気はしないんでしょうね。「太っている人の特徴と看護するときの問題点について研究しているんです。同意お願いできますか~?」とか言われたらキレられそう笑
そして25%が肥満。4人に1人が肥満とかオーストラリアきついぞー。アメリカはもっときつそう。

糖尿病、内分泌系代謝疾患はおデブちゃんで多かった。
そしてケアの依存度は肥満患者と非肥満患者で有意差はなかったみたいです。
看護ケアの問題については、肥満患者で褥瘡リスクが低いみたい。その他は有意差なし。

私見

これはどうなんでしょうね。
ICUに入室するような重症な患者と比較するのはあまり差が出ないのかもしれません。ケア依存度は一般人と比較した方が明らかに違いそうですし。
そしてもっと体位変換や移乗といった項目は見たほうが良かったかもしれませんね。だっておデブちゃん相手に一番つらいのは体位変換だし。
考察でも看護師の筋骨格系を補強が必要だっていう議論もありました笑
あと呼吸器系の問題についても見たほうがいいかもですよね、無気肺なりやすいし。

看護の領域でおデブちゃんの研究は深堀りできそうなテーマだなって思いました。
とりあえず世の中のおデブちゃんは医療機関に迷惑かけることを認識していただきたい!

研究
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