もう7月も終わりですね~
みなさん夏休みの宿題は早めにね!!
今日はサクッと抄録のみ紹介!2分で読めます。
研究紹介
本日の論文はこちら!
Skråmm SH, Smith Jacobsen IL, Hanssen I. Communication as a non-technical skill in the operating room: A qualitative study. Nurs Open. 2021;8(4):1822-1828.
手術室のコミュニケーションに関する論文です!
手術室は閉鎖された空間で医療従事者たちのチームワークが重要です。
チームワークがだめだと手術に時間がかかってしまうとか、コミュニケーション1つで患者の安全性は左右されそうですよね。
研究の目的は?
研究の目的は、手術室の看護師たちがチームのコミュニケーションをどのように経験をしているかを探ることでした。
どのように調べたのか?
ノルウェーの大学病院で、11人の看護師を対象にインタビューをしました。
SPLINTS (Scrub Practitioners List of Intraoperative Non-Technical Skill) というツールをもとにインタビュー内容を作って使用して評価しました。
SPLINTSとは「手洗い従事者の術中ノンテクニカルスキルリスト」で、スコットランドの手術室看護師、外科医、麻酔科医、心理学者が作った行動評価のためのツールです。
詳しく知りたい方はこちら
結果はどうだったか?
手術室看護師にとってのストレスやフラストレーションの要因はーー
- 術前の情報とは異なる器械を要求される
- 騒音
- 無愛想な態度
- コミュニケーション不足
手術中はチーム全体の情報の流れを良くすることが重要で具体的にはーー
- 沈黙が必要なときはジェスチャーや視線、うなずきでコミュニケーションを取る
- ポジティブで安心感のあるチーム文化を作る
そういうふうにすると、話し合いや質問、情報共有がしやすくなる。
つまりこの研究で明らかになったことは?
不適切な力関係や無礼なコミュニケーション、騒音によってコミュニケーションを滞らせて患者の安全性を低下させる可能性がある。
色んな職種が協力し合ってチームトレーニングをおこなうことで、ノンテクニカルスキルとしてのコミュニケーションに注意することができる。
私見
自分は手術室で働いたことはないですが、ピリピリとした空気は想像できますね。
確かに常にムスッとして機嫌が悪そうな医師が執刀すると、みんなやりづらくてミス起こしそうだし時間もかかりそう。でも逆に側にいると和む医師が執刀すればチームワークは良さそうでスムーズに進みそうですよね。
ICUでもだけど、急変時なんかは怒鳴っちゃいけないよね。
空気悪くなってパフォーマンス落ちるし。
まぁそもそも感情をあらわにする人はアンガーマネジメントを学んだほうが良いですね!
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